Art of Livingの創設者 シュリ・シュリ・ラビシャンカールさんの美しい真理の言葉を紹介します。
瞑想を生活の一部にする
人生の高位の目的は、数分の瞑想と内省によってのみ実現することができます。
瞑想とは何でしょうか?
揺らぐことのないマインド、それが瞑想です。
今この瞬間にいるマインド、それが瞑想です。
ためらったり、予期したりしないマインド、それが瞑想です。
源へと帰りついたマインド、それが瞑想です。
マインドが空っぽの状態、それが瞑想です。
休息が深ければ深いほど、よりダイナミックに行動することができます。
深い休息とダイナミックな行動は、両極にある価値ですが、それらは補い合うものです。身体があなたから離れる前に、あなたが、すべてから離れることを学びなさい。それが自由です。あなたは何を探していますか? 何か大きな喜びを探しているのですか? あなた自身が喜びなのです!
ひとつ例を挙げましょう。骨に咬み付いている犬を見たことがありますか? 犬はどうして骨を咬むのか知っていますか? 咬むことで、口に傷ができます。犬自身の血が出ているのですが、犬はその骨がおいしいのだと感じるのです! 哀れな犬は、骨を咬むことに時間を費やしますが、そこからは何も得ません! あなたが経験するどんな喜びも、あなた自身の奥底からのものです。それは、あなたが握りしめているものを手放し、その空間に落ち着き、中心を保っているときに起こります。それが瞑想と呼ばれるものです。実は、瞑想とは行為ではありません。何もしないという術(すべ)が瞑想です! 瞑想における休息は、どんなに深い睡眠よりも深いものです。なぜなら、瞑想ではすべての欲望を超越するからです。
瞑想とは、過去の怒りと、未来のための計画を手放すことです。瞑想とは、この瞬間を受け入れ、すべての瞬間を完全に、深く生きることです。このことを理解し、数日間続けて瞑想を行うことで、人生の質を変えることができます。
意識の3つの状態―目覚め、睡眠、夢―を比較するのに最もいいのが、自然です。自然は、眠り、目覚め、夢を見ます。それは、「存在」という壮大なスケールにおいても起こっており、また、異なるスケールで人間の体にも起こっています。目覚めた状態と睡眠は、日の出と暗闇のようであり、夢はその中間のたそがれのようなものです。
そして、瞑想とは、宇宙への飛行のようなものです。そこには日の入りも日の出も、何もありません。皆さん誰もが、内側の奥底では、自分は成長していないと感じている、つまり、何も変化していない、年をとっていないと感じているはずです。それは、あなたの内なる魂や奥底やスピリットが変化していない、年をとっていない、年老いていない、ということを示しています。身体は年老いても、内側の何かは、年老いていません。その「年をとらない何か」に触れることが、人生に美しさをもたらします。それが瞑想です。