ジェレミー・レゲット「ピーク・オイル・パニック―迫る石油危機と代替エネルギーの可能性」
石油生産量が増え続ける石油需要をまかなえなくなるとき、世界経済は急激に破綻する。
そのピーク・オイルが早ければ2008年には来るとイギリス議会の会議室で報告されたのは2004年。
その会場にいた著者が見たのはたった3人の国会議員と少数のジャーナリストと研究者たちだけだった。
著者のジェレミーはオックスフォード大学で地質学を教えながら、巨大石油会社のコンサルタントとして世界中の石油探査にも関わっていたが、地球環境問題に目覚め、1989年にグリーンピースの主任科学者に転進し、いまはクリーンエネルギー開発会社のCEOとして活動している。
がつんと目の覚めるいい本です。
人類愛や地球愛に目覚めます。
何度でも目覚める必要があるようです。
何度でも目覚めます。その度に目覚めは新鮮です。
読み終わったその日に、本を鈴木君に回しました。
なにかの朝に目覚めては
ぼくは驚くのだ
かくある地球のありように
叫びだしたくなる
静けさが
ぼくの口からこぼれでるんだ
うたうのは
ぼくではなくあなた
かくも目覚めているあなた
ぼくはおどる
水の惑星を祝うために
両手のひらで風を感じながら
なぜなんだろう
涙が流れてきて
ぼくと世界には深い悲しみがあって
なぜ世界はかくのようにあるのだろう
そう思わないか
美しいと同時に悲しい世界
だけれどもどういえばよいのだろう
苦しみさえも喜びであるような愛が
ここにはあるよ
ことばのとどかない深さが
ここにあるよ
そのためにぼくたちは生きているんだ
生きていることが生きていることなんだ
もう一度いうよ
生きていることが生きていることなんだ