素朴に思うこと。
会社が赤字になって、人を首にするしかないのなら、赤字を出した経営責任をとって、社長がまず自分の首を切るのが一番道理に合っているのではないだろうか。
そのために最高の権限と給与をもらっているのでは。
もし自分の首を切りたくないのなら、人の首も切らないというのが人間だろう。
労働組合がこの道理で闘うと経営者はどういう反論をしてくるのだろうか。
第二次世界大戦中、「生きて虜囚の辱めを受けず」と、捕虜になるぐらいなら自死せよ、と散々、戦場で戦う兵士に言い募り、玉砕を美化した日本の権力者達は、、戦争に負けた後、ほとんど自死しなかったという、つい60年前の日本の歴史を重ねると、日本社会の権力者の意識の本質はほとんど変わっていないことがわかる。
「日本人は人間関係に非常に敏感で、協調性があるところが素晴らしい」と、インドの友人が言ったとき、「それは確かに素晴らしいところであるのだけれど、悪い奴がいたらコントロールしやすいということでもある」と応えたら、彼も頷いた。
お正月、西郷隆盛「南州翁遺訓」、勝海舟「氷川清話」を読んだ。
大きな人間の言葉に直接触れえるのは痛快事。
渋沢栄一「論語と算盤」も読んでいる。真面目さが心地よい。
鈴木大拙「無心について」も併読。それっぽいのだが、最後の最後でどこか言葉ではぐらかされている感じがあって、禅味でいうと断然、勝海舟の勝ち。
大拙禅師、過去の悟りの体験によりそって記憶から書いているのではないかと勘ぐる私はいじわるな奴。
今日は、ドナルド・キーンさんにお会いして、小田実全集の監修者になっていただくようお願いした。
86歳の戦後文学の生き証人。そして、日本軍の最初の玉砕が行われた戦争にアメリカ軍の一兵士として参加していた。
とても気さくでやさしい方だった。笑いすぎて涙が出た。昨年のコロンビア大学での大学院生向けのゼミは「謡曲」で受講生は7人、今年は「芭蕉」なのでもう少し増えるでしょうとおっしゃっていた(笑)。
もうすぐ新刊が出るともお聞きしたので、是非とも読もうと思う。
人間は美しくもなれるし、人間以下の生き物にもなれる。
その自由がぼく達ひとりひとりに与えられているというこの宇宙の崇高さ。
そのことを小田実さんは
「自分ひとりでもやる。自分ひとりでもやめる」
と書いた。
でしょ、小田さん。
そうそう、
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
あけましておめでとうございます。
来週からAOLアシュラムでアドバンスを受けてきます。
二度目のインド、グルジとの再会。私が一番願っていたことです。
願いって叶うものですね。
いいねいいね
Kaorinさん
グルジとの再会、いいですね。
合掌
love&peace
いいねいいね