
TakashiMiki: ハヤシさんと久しぶりにワールドホリデーの話。人類全体で祝日を祝う。5月16日。まだ始まったばかりの人類の習慣。
ハヤシさんの輝く瞳をみつめているだけで、幸せ感が伝わってくる。
ハヤシさんいわく、自分で自分を制限している意識の枠に気づくだけで、人は自由になる。
だよね。
目的もなくただ一緒にいる。それだけで十分な関係が最高だね、とふたりでにこにこしていたのだが、傍から見るとふたりの坊主頭の男たちがにやついている奇異な姿かもしれない(笑)。

TakashiMiki: 訂正領域というより、次元、階層が正しい。
これは、ミヒャエル・エンデが繰り返し読んだというルドルフ・シュタイナーの言葉。
マルクスよりもゲゼルから多くのことを学ぶことができると、ゲゼルを高く評価したのが、ケインズ。
そのゲゼルは、時間が経つに連れて価値がなくなっていくマイナスの利子のついたお金を考えた。
シュタイナーは、マネーは、決済、融資というプロセスを経て、贈与に使われ、また無に戻るプロセスを考えた。
いずれにせよ、お金によって交換されるモノやサービスは必ず消耗し、なくなってしまうのに、お金だけだ減りもしないどころか、利子によって増えていくことに問題を見ていた。

TakashiMiki: 新潟大藤堂さんより、フレデリック・ソディの論文が到着した。週末に目を通し、学芸局に企画提案したい。
フレデリック・ソディいわく、お金とは、共同体が生み出した富への個人の請求権であり、共同体からするとお金は負債である。
そのお金が複利で増え続けるとき、共同体の負債は恐るべき速さで増加していく。
環境破壊、人口爆発、食糧危機、水不足、資源枯渇、経済格差、戦争などの問題の根っこには、この複利で増えるお金という、素直な目で振り返ればおかしな制度が深く関わる。
もう一度、事実に戻る必要がある。
経済は分業によって成立している。分業とは他人のために働くこと。それは友愛に他ならない。
これは、道徳律でもなければ倫理でも理想でもない。これは事実であり、現実なのだ。
その経済の現実を「経済は利己的活動だ」という間違った思い込みで歪めている結果、いまのような混乱が起きている。
改めるべきは「経済は利己的活動だ」という思い込みの方である。
お客様は神様である。
そしてお客様に仕える人もまた他の人から神様として仕えられている。
そのあるがままの事実に気づくことからワールドシフトが起きていく。