後楽園にて

TakashiMiki: 何か、どんな考えであっても、それにしがみついた瞬間、私たちは自由を失う。瞬間瞬間に行なわれる宇宙のゲーム。
創造と破壊の連続のプロセス。
それがどこかで止まった時、生命は自由を失う。

TakashiMiki: インターネット時代の編集者と出版社のあるべき姿を具体的に考える必要がでてきた。
グーグルブックサーチのクラスアクションによる和解案に対して、どうのように対応するか、社内で討議さててきたが、そこから、今後は、出版文化をインターネット時代にどのように発展させていくのか、そこへとテーマは進んでいる。
答えは未知数だが、出版界は危機であり、それゆえに新しい文字文化を生み出していくチャンスでもある。

TakashiMiki: 編集力と校閲力。ネットワーク的な創造力と信頼性。これがコアになる。
言葉は豊かな歴史性を大切にしながらも、常に時代と共にダイナミックに変化している。
そこにこれまで言葉の文化を守り、創造してきた歴史を持つ出版界がどのように新しく関わっていくのか。
謙虚さが必要であり、それと同じく自負とそれを裏付ける責任をもって取り組くむべきだろう。

TakashiMiki: これまで一見つながりがなかったものの間につながりを見つけ、組み合わせること。そのとき、世界の階層がひとつ上がる。
編集力とはそういうことではないだろうか。
そして日本語が持つ長い歴史性も自覚する必要があるだろう。
平成の時代、インターネットの時代の日本語をどのように豊かに深く練り上げていくのか。
月二回行っている会。
瞑想とはどこまでも自分に正直に誠実になっていくプロセスだ。