2010年8月15日 アンマの誕生日に寄せたアンマ・バグワンのメッセージです。
愛の欠如はすべての問題の原因となります。
その原因はさほどかけ離れたところにはありません。
集合体の状態が結果として、各個人の内側の状態に反映されているのです。
人生にとっての努力とは、ただ愛の探求だけなのです。
こどものころの不幸せは、彼または彼女だけを誰かに愛して欲しかったことです。
その後もその追求は、学校の先生に、伴侶に、そして自分の子どもへと続きました。
ですから人生は、ただ待つという工程でした。
人はしばしば彼らの近くにいる大切な人に対し、真実の愛を確かめようと試みますが、結局それに満足できず、怒りを感じています。
人々が考える愛とは、ただ単に求め、切望し、懇願するものです。
この愛を求めることが、愛だと考えています。その結論は欲求不満、苛立ち、絶望です。
一人一人の個人の内側は空虚です。
その空虚感を埋めるために人間関係を使います。
いつでも愛を感じていたい人は、人間関係において独占欲の強い人です。
愛が所有だとしたら、常にそれを失う恐怖があります。
自分の自由を破壊し、他の人の自由も破壊します。
恐怖心からの行動を愛だと主張します。
真実は人が自分を愛さずに、人間関係が自分の愛の手段だと思っていることです。
彼らは人間関係によって自分を満足させようとしています。
すべての愛は自分自身への愛から始まります。
自分自身に対してできることが、他人にできることなのです。
自分を観察していくと、自分の内面に関わるように、他人にも同じように関わっていることを発見します。
もしも、ある人が自分のあらゆる考えを、言葉や行動で非難し批判していれば、彼は確実に他人にも同じことをしています。
もし、自分の欠点を思い悩み、不安になっていると、その人は他人の欠点に対しても同じように苦しみます。
心配することをやめて、そのままの自分自身を受け入れたとき、自分自身を愛せるようになります。
人が自分の中に平和を見出せば、世界もまた平和になります。
愛は宇宙の特質であることを、人は発見するでしょう。
それが人の本質なのです。
翻訳:長谷川千恵子
転載元ワンネスニッポン : http://www.onenessnippon.jp/index02.htm