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自由へのプラットフォーム1 ファシズムと革命を超える

人は自分の好きなように自由に生きることもできるし、ヒエラルキーの中で自ら支配されることを許し、自ら奴隷となり、そのストレスを自分よりヒエラルキーが下のものを支配し、発散するという生き方もできる。
 

人間という種が持っている性質だろう。
 

いまのヒエラルキー社会に生きざるをえない私たちのほとんどは、自らを奴隷化させ、人を奴隷化せよという絶えざる圧力の中で生きている。その圧力に全面的に屈してしまうか、その圧力に抗いながら自由を希求するか、という二つの選択肢に我々は常にさらされている。
 

その二つの選択肢から自由になる第三の道が「成功」である。現在のヒエラルキー社会は、少数による多数への搾取から成り立っているので、必然的に「成功」するのは少数であり、多数の残りの人間は少数の「成功者」を支える「使用人」にならざるをえない。
 

社会からのドロップアウトや自給自足という例外的な方法を除けば、「成功」が、ヒエラルキー社会の奴隷化の圧力から解放される唯一の手段であり、多くの人は個人的な「成功」を目指し、そのエネルギーが、さらなるヒエラルキーを生み出す原動力になり、ヒエラルキー社会はさらにエスカレートしていく。
 

我々はその悪循環の中にいる。
 

このヒエラルキーは、社会のあらゆる部分に浸透している。
 

本来ならば、ヒエラルキー社会からの解放を願い、自由や平等を目標にしたグループでさえ、いつのまにか少数の「リーダー」とその他多数の「フォロワー」からなるヒエラルキーを生み出している。

素晴らしい理念、理想、教えをかかげた政治結社、宗教団体、共同体、さまざまなグループが、結局のところヒエラルキーを内部に作り出している。
 

ヒエラルキー社会の絶えざる奴隷化の圧力の中で、弱い人間はその圧力に屈し、自ら「奴隷」となり、他人を奴隷化することでストレスを発散させるファシズム的な人間となり、強い人間は圧力に抗い、はねのけ、ヒエラルキー社会の階段を登り、「成功者」になっていく。どちらにもなれない大多数の普通の人は、日々、奴隷化の圧力に自分なりに抗い、折り合いをつけながら生きる。
 

そのようなヒエラルキー社会で、本来自由に生きることを本性とする人間は様々なストレスにさらされ、やがて個人では耐えきれないストレスを社会全体で抱え込むようになって、社会全体が不安定化して来る。

その時、社会は「強いリーダーシップ」を求め、ストレスの社会的な発散を求める。
それが、潜在的に高まっていたファシズム的構造が一気に社会的な構造となって立ち現れる瞬間だ。
 

ファシズム的な社会は、社会に溜まっているストレス、すなわち個々人の中に溜まっていたストレスの総和を顕在化させ、構造化させ、それを発散するべく「敵」を作り、ストレスを組織的に、攻撃的に発散させる。

それは最後には戦争という形にまでエスカレートし、敵のみならず自らを破壊するまで突き進んでしまう。
何かの本で、日本が太平洋戦争の宣戦布告を宣言したとき、人々はうきうきしたというのを読んだことがある。
 

このファシズムが社会構造として立ち現れようとするとき、それに対抗するべく「革命」的動きも立ち現れるだろう。
それは、そもそものストレスの原因を生んでいるヒエラルキー社会自体を変えることによって問題を解決しようとする動きである。

この動きは絶えざる奴隷化の圧力に自分なりに抗い、折り合いをつけながらストレスを抱え込んできた人たちのストレス解放の場を作り出すかもしれない。その場を組織化できれば、この「革命」的な運動は大きなものになるだろう。

それはいまのヒエラルキー社会を壊そうとする巨大なエネルギーになるかもしれない。

しかしこの「革命」的なエネルギーはストレスから生まれたものであり、根底には破壊的な性質を持っている。それが新しい社会を創るという創造的なエネルギーになるためには、新しい経済社会のビジョンが必須であり、同時に個々の人間が自らのエネルギーを律することができるかどうかの自覚が求められる。
 

しかし未だ明確で包括的で具体的で、なおかつ多くの人に共有されている普遍的なビジョンは生まれてきていない。
このビジョンと個々人の自覚なくしては、革命は破壊の後に、新たな別のヒエラルキー社会を創り出してしまうだけであろう。
 

私たちは自由に生きられないのか。自由な社会を創れないのか。ファシズムでもなく革命でもない第三の道はないのか。

その第三の道が見えてきた。
 

その報告を少しずつしていきたい。

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