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デフォルト後の新しい世界へ向けて1

日本の借金が1000兆円を超え、さらに日銀は異次元的緩和で大量の円を発行し続け、国家予算は、目先の自己利益しか考えない既得権益へのばら撒きで赤字など気にせず膨らむばかり。
冷静に考えれば、国家破産の道へとまっしぐらにひた走る。

その国家破産を起死回生の戦争によって一気に解決するべく、機密保護法、安保法制、武器輸出解禁、マイナンバー等、国家権力を強化、集中する体制を整えつつある安倍政権。

日本、アメリカ、世界は、またもや戦争によって国家的、世界的な問題、矛盾を破壊し、ご破算にしようとしているかのようだ。

日本、アメリカ、世界のいまをわかりやすく分析している記事がある。

原田武夫
「安倍晋三総理大臣への公開書簡」

http://haradatakeo.com/?p=60502 
「カイロス化する世界とその帰結」
http://haradatakeo.com/?p=60258

もし原田氏が示唆しているように日本のデフォルトが、敗戦後70年続いたアメリカへの政治・経済・文化的従属を一気に断ち切り、新しい未来を創り出す起死回生の道だとしたら。

デフォルトとは国家の破産宣言、国債を返せないと宣言すること。それがどのように起死回生の道を開くのか。一体だれがその宣言をするのだろうか。時の権力者が、自らに死刑宣言を下すような決断ができるのだろうか。考え出したら、結構わからなくなってきたぞ。

そこはとりあえず置いておいて、デフォルトが起きたらと、もう少し進めてみよう。

日本の国債は、日銀28.5%、銀行30.1%、生保19.2%の主な所有者三者で8割を保有し、海外の保有は9.2%である。
https://www.mof.go.jp/jgbs/reference/appendix/breakdown.pdf

とはいえ1割以下の海外の保有額でも、95兆4,278 億円であり、世界経済を揺るがしかねないと騒がれているギリシャの借金41兆5,615億円の倍以上だから、いかに日本の借金が大きいかがわかる。日本の国債を外国人が買わないのもよくわかる。

銀行、生保が持つ5割は、元を正せば、国民の貯金であったり、保険掛け金であり、結局、国民の金である。デフォルトによって、国民が汗水垂らして貯めたお金がごっそりと消えてしまう。
さすがのおとなしい国民でも暴動のような大騒ぎになるだろう。もちろん時の政府は倒れるだろう。果たして自分の首を絞めるようなデフォルトを政府がわざわざ行うだろうかという疑問にやはり行き着く。

日銀が持つ3割は、日銀が異次元的緩和と称して日銀券を大量に刷り(正確にはデジタル的に数字を作り出しただけだ)、国債と交換したものだ。これも消えるが、これは元々無から有を作り出し、また無に戻るということで、なんてことはないな(笑)。とはいえ会計上(これもまたバーチャルだけど)は、日銀は破綻するしかない? すると円の信用度が急激になくなりハイパーインフレ? 新しい日銀とともに新円発行?

外国に対して国債を返済しないと宣言したら、国際的信用度は0になるが、その結果はどうなるのだろうか。2001年にデフォルトしたアルゼンチンと2008年にデフォルトしたアイスランドをざーと調べると、減額や支払い延期交渉をして返してはいるようだ。
詳しい話を知っている人いたら教えてください。

しかしここで全く別の見方をしてみよう。

以前、「お金」というバーチャルなシステムと実体経済は別物だという話を書いた。

成長の限界
http://blog.livedoor.jp/anandtao/archives/52349660.html
リアルとバーチャル
http://blog.livedoor.jp/anandtao/archives/52349731.html

日本国家がデフォルトになり、日銀が破綻し、国民の貯金が消えたとしても、それはあくまでも「お金」とそれが作り上げた「信用制度」の破綻でしかない。地震などの天変地異とか原発事故とかという物理的ダメージはなく実体経済はいわば無傷なのである。実体経済を支える「信用制度」が破綻しただけであり、新しい「信用制度」によってすぐさま実体経済を回していけば大丈夫なはずだという見方である。
上記のブログ記事で触れたとおり、いまの「お金/信用制度」はいずれにせよいまの地球環境、世界情勢にふさわしくない、いやそれ以上に人類の破滅の原因になりかねない時代遅れのものになっており、絶対に新しいものに更新する必要がある。

実体経済が物理的なハードウエアとしたら「お金/信用制度」はソフトウエアである。
ハードウエアには問題がないが、ソフトウェアに致命的な問題があり、ハードウエアにも問題をおこしている。だったら古いソフトウェアをアンインストールして新しいソフトウェアをインストールしようというわかりやすい話ではある。

(続く)

 

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