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齊藤元章さんの逮捕というピンチを日本のチャンスにする

エクサスケールの衝撃

4億2千万円の補助金を目的外利用したという容疑で逮捕された齊藤さんが世界に先駆けて目指していたエクサスケール(10の18乗)のスパコンを中国が世界に先駆けて2020年に完成しそうな勢いだ。

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このように国家の命運をかけて開発しているスパコン開発レースの中で、齊藤さんとPEZYは高々累積100億円程度の補助金を受けて数十人のチームで今年には世界一を目指して日夜働いていた。

齊藤さんによるとエクサスケールのスパコンが完成すると、核融合のシミュレーションなどさまざまな計算が短時間でできるようになり、エネルギーがフリーになり、ついで衣食住がフリーになり、お金が必要のない世界ができるという。
これまでの核兵器をはじめとする武器も無力化される。
そしてスパコンがスパコンを設計できるようになるのでもはや他の国は追随できなくなるという。
エクサスケールのスパコンを最初に作った国が、圧倒的な力を持ってしまう。
その圧倒的な力で世界を支配することもできるし、世界をユートピアにすることも可能になる。

齊藤さん逮捕というこのピンチをチャンスに何とか出来ないか。

その観点で考えた時、いくつかのチャンスが見えてくる。

齊藤さんが逮捕されることで世間の注目が集まっている。これを齊藤さんのビジョン、エクサスケールのスパコンを日本が世界で一番に開発し、その力を全世界に無償で提供し、世界をユートピアにするという彼のビジョンをできるだけ多くの人に知ってもらうことで、一気にチャンスになる。

今の日本の閉塞感の最大の原因は、国民が共有、共感できるビジョンがないことだ。

平和憲法を持ち、豊かな民主主義国家を建設することが戦後70年、曲がりなりにも日本の共通のビジョンであった。
しかしそのビジョンの賞味期限は切れ、私たちは新たなビジョンを作れていない。
齊藤さんのビジョンは21世紀の日本のビジョンとなりうる。
しかもそのビジョンを実現するための技術的基盤を彼は作ろうとしていた。
そのことを出来るだけ多くの人に知ってもらいたい。

このビジョンを神がかった妄想だと評したジャーナリストがいたし、そういう風に嘲笑、冷笑する人が少なからずいるだろう。しかしそういう人には今世界で起きつつあるテクノロジーの指数関数的、爆発的発展の計り知れないインパクトを少しでも知って欲しい。自分たちがこれまで知っていた世界は、良い意味でも悪い意味でも、大きく変化していく。
そして世界各国は巨大な投資によって技術開発を続けている。この流れは止まらないのだ。
だとすれば、第二次世界大戦で原爆を落とされ、徹底的に敗北し、平和憲法という平和の祈りとともに歩み始めた日本がこれからやるべきことは、齊藤さんがいうように圧倒的なテクノロジーのパワーをどの国もが平和に対等に自由に使える世界を目指すことだ。

もう一つ、今回の齊藤さん逮捕が生み出したチャンスがある。
漏れ聞こえるところによると、齊藤さんは人が良すぎて、いろんな思惑で近寄って来る人たちに対して脇が甘いところがあったそうだ。
かの山口氏然り、最近DVで逮捕された経済評論家三橋氏しかりだろう。
その意味で、齊藤さんが今回逮捕されたことで、麻生大臣など、多分、齊藤さんのスパコンを自己利益のために使おうと考えていた政界人脈から切り離されたことは、一番良かったことかもしれない。
政界の複雑な利害、しがらみ、権力闘争などについては全く分からないが、この事件をきっかけとして、齊藤さんという日本の宝を守り、これまでのしがらみを断ち切り、過去と決別し、世界をユートピアにするという人類史上画期的なビジョンを掲げる全く新しい政治が日本に生まれてきて欲しい。

そのためにも今回の齊藤さん逮捕が、彼のようなAIやコンピュータテクノロジーなどに関わる優秀でビジョンのある人たちと知性ある政治家が新しいネットワークを作るチャンスに変えたい。
 
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