対称性の自発的破れ

わたしは空に明け渡る神聖な振動の明滅

わたしはきらめく至福のさえずり

わたしは遠く鳴り響く虫の音に官能する器官

わたしはわたしによって満たされた充溢

わたしがわたしであることが自由

自由とは陶然として消えていくさなかにおこる感謝の祈り

わたしは自由だから

ひとりであることは歓喜の無音の爆発であるように

こもれるはなのかおりかくもあざやかに

宇宙は謎としてあり、謎としてある謎

かくあるがゆえにかくあれ

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