「人間の考えであるとの自覚」があると、これが正しいとか、これが事実だと、断定できるものではなく、また異なる考えや行為の人を裁くこともできないと思います。
たとえ、全員が一致して、こうだと思っても、それも人間の考えです。人間が決めたことです。この自覚があれば、それに反する人を間違えたとしたり、対立するようなことも生じないはずです。
誰のどんな意見・考え・行為も、そのまま受け入れ、互いを尊重しあい、それぞれの「捉えたものであるとの自覚」のもとに、「なぜだろう?」「どうなっているのだろう?」と検討しようとする。これが「サイエンス」の始まりなのです。