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クリストファー・ライアン『文明が不幸をもたらす 病んだ社会の起源』2

何十万年にもわたって人類に「繰り返し教え込まれた信念」はデタラメに選ばれたわけではない。それは祖先が経験した驚くほど一環した社会的、生態学的な状況の結果なのだ。平等主義、協力、資源の共有は、ダーウィンの予測通り極めて有利な適応だった。ダーウィンは、「思いやりのあるメンバーが大多数を占めるコミュニティーが最も繁栄し、最多の子孫を育てあげる」と予測していたのだ。狩猟採集民が置かれた状況ー全ての祖先が共有する状況ーは、他者に対して平等と公平を心がけること要求した。これらの要素は私たちの祖先の社会的生態の1部を長きにわたって形成したため、それらが私たちの発達に重要かつ永続的な影響を与え、私たちの意識の奥深くに刻まれた。こうして「本能のような性質を持つ」ことになったのである。

遠い過去を理解しない者は人間の最も深い欲求や性向に反するような生き方をする。現代社会は、人間によってデザインされ、作られ、管理され、占有される究極の人間動物園である。悲劇的にも、私たちが自分のためにデザインした動物園は、人類が進化した世界をさほど反映していないため、そこで暮らす人間にとってとても不健康で不幸な場所だ。人間は暴力的で閉鎖された文脈で生きることもできるが、水と同じように流れが止まると淀んで悪臭を放つ。

今一生懸命働けば、後で楽になる。友人や家族の事は忘れて頑張って金持ちになったら、いつかは誰かに愛してもらえる。文明の声は偽りの欲望を私たちに吹き込み、ほんのわずかの満足感をいっとき売り込むが、満足感は見る間に消え去ってしまう。

人間なんてそんなもんさ。そう肩をすくめて言う人もいる。だが、それは間違いだ。こんなふうに世界と自分を闇雲に破壊するのは人間ではない。何十万年にもわたって、人間はこれまで地球を壊滅状態に追い込まずに生きてきた。いや、違うのだ。これは人間の本質ではない。それは私たちが今囚われの身になっている新たな社会構造、つまり文明の本質なのだ。

クリストファー・ライアン『文明が不幸をもたらす 病んだ社会の起源』

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